CrestMuseシンポジウム2010 研究紹介「歌う」 CrestMuseシンポジウム2010 研究紹介「聴く」 CrestMuseシンポジウム2010 研究紹介「弾く」 CrestMuseシンポジウム2010 研究紹介「歌う」 CrestMuseシンポジウム2010 研究紹介「知る」

CrestMuse Vocal Designer
齋藤 毅(金沢大学), 中野 倫靖(産業技術総合研究所), 森勢 将雅(立命館大学), 後藤 真孝(産業技術総合研究所), 河原 英紀(和歌山大学), 片寄 晴弘(関西学院大学) [movie]

話声を歌声に自動変換するSingBySpeaking、ユーザ歌唱を真似て歌声合成するVocaListener、歌声を混ぜるインタフェースv.morishの三つのシステムを統合することで、従来では実現できなかった歌声合成・変換事例を紹介し,更には未来の歌声合成・変換技術の可能性を提案します。


混合音中の歌声の音素とF0の同時推定
藤原 弘将, 後藤 真孝(産業技術総合研究所), 奥乃 博(京都大学) [movie]

混合音中の歌声の音素とF0を同時推定する手法の紹介と、その応用として混合音中の歌声の声質変換のデモンストレーションを行います。本手法では、歌声とその他の伴奏音が混ざった状態をモデル化することで、混合音中の歌声のF0と音素を同時推定することを可能にしました。さらに、別の歌手のモデルに近づくように、スペクトルの歌声の周波数成分のみを操作することで、伴奏音へ与える影響を低減させ、歌声のみの声質を変換することができます。本発表では、楽曲中の歌声を、実際に別の歌手の歌声に変換した音をお聴かせします。


カラオケ(マイナスワン)演奏生成システム「Euterpe (エウテルペ)」
橘 秀幸, 水野 優, 小野 順貴, 嵯峨山 茂樹(東京大学) [movie]

エウテルペはCDやMP3などの既存の楽曲からカラオケを生成するシステムです。既存の音楽ファイルから、ボーカルパートを消去することができます。さらに、テンポ・ピッチ変換により、歌いやすいようなキーやテンポに自在に変更することも可能です。これにより、発売されたばかりの新曲や、カラオケ化の見込みのない曲などでも、即座にカラオケを楽しむことができます。CDやMP3プレイヤーをお持ちいただければ、その場でカラオケデータを作成します。


音声分析変換合成法STRAIGHT
河原 英紀, 赤桐 隼人, 岡本 恵里香, 和田 芳佳(和歌山大学) [研究紹介サイト] [movie]

STRAIGHTは、歌声の歌い回しや声質、歌手や表情を自由に操作するための基盤技術として、様々な応用システムに用いられています。ここでは、様々な演奏のモーフィング例を試して頂くほか,録音した声の高さや発声器官の寸法、速度や音色の操作を体験して頂くデモを用意しています。

歌唱スタイルレゾネータ

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奄美大島民謡風歌唱合成システム「グインレゾネータ」
村主 大輔(関西学院大学), 森勢 将雅(立命館大学), 片寄 晴弘(関西学院大学) [研究紹介サイト]

グインレゾネータは、奄美大島民謡の特徴的な歌唱技法である"グイン"を一般歌唱に付加する歌声合成システムです。 このシステムは、ユーザが入力した歌唱に対して、"グイン"の入る可能性のある箇所をユーザに提示します。 ユーザが選んだ箇所に対して、"グイン"の歌唱合成が行われます。


「ロックボーカルレゾネータ」
辰巳直也(関西学院大学), 森勢 将雅(立命館大学), 片寄 晴弘(関西学院大学)

ロックボーカルレゾネータは、歌声合成システムVocaloidの歌唱データに対し、歌手Gacktの歌唱の分析に基づいて、ロック歌手らしい歌い方になるよう表情パラメタを付与するシステムです。ロックボーカルレゾネータはそれぞれの場所にあったビブラートやポルタメントを生成していきます。これらの演奏表情の入る場所、パラメータの深さを調整するインタフェースも用意されています。


Song Prompter: An Accompaniment System based on the Automatic Alignment of Lyrics and Chords to Audio
Matthias Mauch, 藤原 弘将, 後藤 真孝(産業技術総合研究所)

Song Prompterは、ベースとドラムによる伴奏音と同期して、歌詞とコードを水平方向にスクロールさせながら表示する演奏支援システムです。Song Prompterでは、コードや歌詞に対して、時間情報を手作業でラベル付けする必要がありません。楽曲の音響信号と、インターネット上でよく見られる形式のコード情報付き歌詞を入力として、時間情報を自動的に推定するためです。これにより、ユーザは元の楽曲のタイムラインに沿って演奏することができます。ドラムとベースによる伴奏音も、元の楽曲の音響信号から自動的に抽出されたものを使用します。



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