研究内容詳細 〈奥乃グループ(京都大学大学院情報学研究科)〉
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「楽器別音楽イコライザー」 糸山 克寿、後藤 真孝、奥乃 博 体験デモ
楽器別音楽イコライザーとは,音楽音響信号を再生する際に,各楽器パートの音量バランスを操作することで好みのミックスバランスによる音楽鑑賞を実現するオーディオプレーヤーである.音響信号をその楽曲の楽譜(MIDIファイル)に基づいて楽器パートごとに分離することで.このような操作を実現する.混合音中にはピアノなどの調波音とドラムスなどの非調波音とが存在するため,これらを同時に扱うことのできる調波・非調波統合モデルを分離に用いる.
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「ハイブリッド型音楽推薦システム」 吉井 和佳、後藤 真孝、奥乃 博
本稿では,「楽曲に対するユーザの評価」と「楽曲の音楽内容」とを同時に考慮できるハイブリッド型音楽推薦システムについて述べる.我々は開発当初より実用化を念頭におき,システムが備えるべき六つの要件1. Accuracy,2. Diversity,3. Coverage,4. Promptness,5. Adaptability,6. Scalabilityを設定した.従来の音楽推薦技術はユーザの評価か音楽内容か一方しか推薦に利用せず,要件1.ー3.に関して一長一短があった.そこで我々は,両方のデータを確率モデルに基づいて統合することで,それらの要件を同時に満たすだけでなく,要件4.も併せて解決できた.さらに,推薦精度をほとんど低下させることなく確率モデルの学習コストを大幅に削減することに成功し,要件5および6.も解決した.実験の結果,推薦精度に関しても従来定評のあった手法と同等以上を達成することを確認した.
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「音パレット」 安部 武宏、糸山 克寿、奥乃 博 体験デモ
音パレットは,ユーザーが欲している楽器音を楽曲から抽出し,楽曲を構成するのに必要な音高・音長を持つ楽器音を抽出した楽器音から合成することで,音色の置換を実現しています.音パレットでの音高・音長操作は,操作の対象となる楽器音の音色特徴量を分析することによって音色の歪みに対処しています.ユーザーは好みの楽器音を各楽器パートに指定することで,好きな楽曲を好きな音色で演奏させることができます.
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